いとしのポテトボーイ
「いつやんだよ?」

「知らねえよ。俺だって等々力サンには目つけられたくねえから、首つっこませないでくれよ」

「どこでやるんだよ?」

「だから知らねえって言ってるだろ? なんでオマエが知らねんだよ? 安土とうまく行ってねえのか?」
 
雪沢クンは、鷲尾クンに自分のトレーを押し付けると、

「あとで清算するから払っといてくれ」

と言って店を出て行った。

「雪沢ァ!」

鷲尾クンが叫んだ。

「部活に遅れたら、また主将の説教だぞ」

なんだか呑気な忠告。

「友世、わたし心配だから見て来る」

わたしもトレーを友世に託して出て行った。

「彼氏の友達が悪いと苦労するわね」

誰だか知らないけれど、そんな声が聞こえた。

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