必死こいて桜姫やってやんよ!






「ちょっとこっち来て」


「なんで?」


「いいから」




ドでかベッドに近付くと引っ張られる腕。




「いってぇ!」




彼の横に勢いよく突っ伏したあたしの体。


身体中の傷に響いて痛さに悶絶…。




「悪ぃ」


「悪いで済んだら警察いらねぇよぉ!」


「怪我してる方が悪い」


「………」




反論出来ない自分が悔しい。




「ちっせぇのに…。

女のくせに身体に傷作ってんじゃねぇ」







< 29 / 297 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop