必死こいて桜姫やってやんよ!
何か体に違和感を感じて、今度こそ現実の瞼を開けた。
「………は?」
いやいやんなワケないから。
冷静になれ、落ち着け自分。
これはまだ夢だ。
夢の中だ。
また目を閉じ、開こうとすると…
「のぁっ!」
…やっぱ現実だった。
現実逃避しようにも出来なかった。
理由は…
「は、な、せえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
スウェットごしに、ではなく直であたしの肌と奴の肌が触れていたから。