必死こいて桜姫やってやんよ!
まぁいいや。
憂依の言う通り、確かに今気付いたのだよ。
何に、って?
「制服…綺麗になってる!」
そう、あのボロボロで黒くなっていた制服が、ピカピカの真新しい物になっていた。
…ピカピカはオーバーかな。
目の前の変態を見ると、何言ってやがんだコイツ…みたいな目で見てくる。
「なんだよ」
「気付くのそこかよ、と思って」
「他にどこがあんだよ」
「言ってほしいのか?」
ニヤッと不適な笑みと一緒にそう耳元で囁かれた。
くそぅ、カッコいい奴は何をやっても様になりやがる。