あの日の僕は。



それが不思議だった。


女子というのは恋愛話とかが好きなのに。



「……鈴木くん」


「ん?うん」


しかもいつもいきなり話しかける。


松川の存在は興味深い。


「変な話していい?」


「いいよ」


「変というか、ありえないことなんだけど……」


あぁ、クラスのやつらがうるさい。


松川の声があまり聞こえないんだよ。


「鈴木くんってさ、なんか前と違うよね」



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