あの日の僕は。



「あぁ、確かにそうだね」


「最後いつだっけ?陸也こーゆーの覚えてるよな?」


「え?」


「陸也記憶力いいじゃん!前も言い当ててたしっ」






……ヤバイぞ。


確かに、この会話は前にもあった。


僕、何日の何曜日までしっかり答えたんだった。


「…………」


「陸也?」


卓志が海里の顔を覗き込む。


「お~い」




「あ、ゴメン。ぼーっとしてて聞いてなかった」


海里が苦笑いをする。



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