あの日の僕は。
「誰から?」
「母さんから」
海里はそう言いながらケータイを閉じる。
「へぇ」
「最後に遊んだの7月の16日で火曜日でしょ?」
「……やっぱ陸也スゲー!」
セーフ。
すると今度は僕のケータイが規則正しく震えた。
メールの内容は、
《サンキュー☆……ってか覚えてるってスゲーな!》
もちろん海里から。
最終手段として、僕は海里に何日かメールをした。
できれば避けたかったけど……まぁ仕方ない。