あの日の僕は。



……海里、何してんのかな。




きっとカンペキに僕になりきってるだろうな。


机に座って黙々と勉強してる海里が頭に浮かんだ。


きっと、心の中じゃ授業つまんねとか思ってんだろう。


思わずクスッと小さく笑ってしまった。



「海里……!?」


「ん?」


確か、安藤翔太って人が僕を不思議そうに見る。


「突然何笑ってんだよ……」


やばい。


翔太、カンペキ引いてる。



< 92 / 232 >

この作品をシェア

pagetop