あの日の僕は。



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家に着いたら着信があった。


かけ直してみると……。


『もっしもーし!』


大音量の声が。


「……うるさい」


思わず耳を押さえた。



『んな事言うなよーっ。やっと素が出せてテンション上がってんだよっ!』



この声の高さから、相当我慢してたんだなぁと推測。


ドンマイだ、海里。


「静岡に修学旅行行くって」


『俺ん所も!同じ日だったらしいなぁ』


……朝から嫌な予感はしてたけど、聞いておこう。


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