If〜桜龍の彼等〜【完】
電車の中には子供を抱っこしながらあやしているお母さん


お腹をさすりながら微笑む妊婦さん


鞄を手を立っているサラリーマン


携帯をいじっている女子高生


お互いの彼氏の愚痴を言い合う女性達


仲良く手を繋いでいる恋人同士


たくさんの人が友達や恋人や家族と共に、時には笑い、時には泣きながら今を生きている


私にはないものをもっている人達が眩しくて羨ましくて仕方がない


「人は1人では生きられない」なんて誰が言ったんだろう


「生きられない」わけじゃない


誰もが「1人で生きよう」なんて思っていない


知らず知らずのうちに、友達や家族、恋人、仕事、誰かに支えられているものだから


こんな私でも誰か支えてくれるのだろうか


そして私も支えられるのだろうか



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