If〜桜龍の彼等〜【完】
「あの…大丈夫ですか?」


顔をあげると可愛らしい女の人が傘を持って立っていた−−


あ…雨が降り出したんだ


「風邪、引きますよ」


「あ、大丈夫です…」


私はそう言って立ち上がる


「これ使って?」


女の人はそう言って花柄の綺麗なハンカチを差し出してきた−−


「ありがとうございます…」


すると可愛らしい笑顔でニコリと笑ってくれた


「ねぇ?名前聞いてもいい?」


「えっ…

えっと…ルナ…です」


「私はスズ、よろしくねルナちゃん」


「えっ…は…はい…」


何をよろしくするんだろう…



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