If〜桜龍の彼等〜【完】
真夏の太陽の下で
それからの私達は穏やかな日々を過ごしていた−−


「あつぃ〜!とける〜!」


夏休みも中盤に差し掛かった8月中旬、部屋の中では扇風機を抱え込んだレンの叫び声が響いていた


「うるせぇ」


「だって暑いんだもんっ!!」


「暑いのはお前だけじゃねぇんだよ」


レンとスイの言い合いが始まった−−


そして2人の言い合いを止めるのは


「いい加減にしろ」


低い声で言い放つタクトの言葉だった−−



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