If〜桜龍の彼等〜【完】
そして若宮さんとルリハさんにお礼を言い家を出た

傷だらけのタクトはさすがにバイクに乗るのは危ないからタクシーで帰る事にした


「ルナ…ありがとう…

戻ってきてくれて……」


私の手をギュッと強く握る大きくて温かい手

この手を離したくない…

ずっと握りしめていたい…

そう思った


だけど…


この手が離れてしまう日が刻一刻と迫っている事に


この時はまだ誰も気づかなかった−−−



続く……
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