If〜桜龍の彼等〜【完】
「ははっ…。

何だか娘を彼氏に取られた父親の気分だな…。

ルナの事をそんなにも想ってくれて、嬉しいような…寂しいような…

不思議な気持ちだよ…」


お兄さんがルナを愛するように


俺も心からルナを想っている


今はまだいくらルナを想っていたって、高校生である自分には経済力も包容力もない


あるのはルナを想う強い気持ちだけだ−−


だから、本当の意味でルナを守れるように、お兄さんが安心してルナを送り出せるようにならなきゃいけない−−


そしてその時が来たら、すぐにでもルナを迎えに行く−−−


もう2度と離れる事がないように


ずっとずっと、隣で人生を歩んで行けるように−−−


タクトSideEnd




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