俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
高校の頃に比べ、ずっと色っぽくなった加奈子。


「こんなとこに呼び出して何よ?」


加奈子は少し乱れた髪を整える。


「最近バイトばっかりで全然会おうとしなかったくせに」


「あ~、いや、それはねぇ」


「何よ?何そわそわしてんのよ~?」


加奈子はそう言うと俺の脇腹をグリグリした。


!!


「バカッ…こしょばいからマジやめろって」


俺は加奈子から逃れるように体をよじらせる。



―――その時



俺のポケットから、光る指輪が転がり落ちた。



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