恋愛温暖化
後ろから誰かが呼んだ。


振り返るとそこには二年生がいた。


「な…なんですか?」


二年生に知り合いはいなかったけど…


その人は大量のプリントを持っていた。


「半分持ってくれない?で生徒会室まで」


そう言うと彼は無理矢理私に半分持たせた。


「は、はいっ?」


意味も分からず私は名前も知らない人の後ろをついて行きながら生徒会室へと向かった。



生徒会室につくと彼はプリントを片手で持ち、片手でドアを開けた。


「お疲れ様!そこらへんにプリント置いといて〜」


私は言われた通り、近くにあった机にプリントを置いた。


「あの…」


「あぁ!オレは白石亮。生徒会で副会長やってる。突然声かけて悪かったな…」


副会長なんだ…


「いえ…あんな大量のプリントを一人で運ぶのは大変ですから…」


「ありがと…まぁオレも今日はこれで仕事終わったし…お礼に何かおごってあげるよ!」


「えっ…」


そう言うと白石先輩は私の手を引っ張った。




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