ひとりごと*2011


ぎくしゃくしていた長男と私
朝から二人きりでの移動

足に装具をつけまだぎこちない歩きの私を気遣いながら私の荷物を文句一つ言わず持って歩いてくれた長男

穏やかな長男

久しぶりに普通に話すことが出来た貴重な時間だった

伝えたいことも言え聞きたいことも聞けた

病院が早く終わり帰りもまたスムーズにバス停に行くと待たずにすぐに目的地のバスが来て乗れた

コーチに電話し個人戦の経過を聞きこちらの状況を伝えた

長男を皆と合流させて私は最終の飛行機で帰る

また電車を乗り継いでと思っていたら

同じ卓球部の保護者が車で近くまで来ていて用事が済むと皆と合流するから鹿児島中央駅で長男を拾って下さると電話を貰った

それまでの間
長男が服が欲しいというので買い物をした

次男へのお土産も一緒に選んだ

買い物中
「欲しいものがあるけど多分ダメっていうやろな」

「なに?」

「財布」

「これからは反抗しませんって言うんなら買ってあげる」

「はいはいすみませんでした」

と 冗談ぽくだけどこんなやり取りをしながら買い物をした

買い物が終わった頃
ちょうど連絡が入り
長男は車に乗せて貰い皆のもとに戻って行った



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