あいつに逢いたい
「ちょっと今いいか?」




「うんッ いいよ」



京夜の声を聞いただけで、莉緒はもう涙目。




返事をするのも、いっぱいいっぱいだった。



「あのさ・・・ あん時の、本当は嘘なんだ。まだ俺は莉緒のこと好きながよ。もう一回、やり直せん?」





京夜が言うあの時。







それは、12月の始まり。



急に京夜が家に来て言ったこと。









「別れよう」








京夜が自ら言った言葉だった。







だけど、京夜もまた、莉緒のことが忘れられず、ずっと莉緒を思ってきてたのだった。










「い・・・いのぉ?」






大好きな人からの、二度目の告白。




莉緒は嬉しすぎて、飛び跳ねたいくらいだったのを我慢し、喜びをかみしめる。








「あぁ 莉緒やないと嫌なんや」




「嬉しすぎるーー」




半分涙目の莉緒を、京夜は抱きしめた。






「メリー クリスマス 莉緒♥」






「メ・・・メリィ クリスマスゥー」







空から少しの雪が舞う中、2人は今まで離れていた時間が無かったかのように、甘い甘いキスをした。






















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