校則はやぶるもの!!



『これから全校集会を始めます。今日は校則について話したいと思います。』

「えぇー、1年生のみなさん、もう校則は知っていますね?ですが、やぶっている人が大勢います。これは、とてもよろしくないことです。」

その通り!校長もたまにはいいこというじゃん。

『えぇー!先輩たちもやぶってるじゃん!!』

あぁ!?1年が文句いうなよ!!

「あぁー、確かにみなさんの先輩たちもやぶっておる人もおるが・・・」

はぁ!?校則はやぶってなんぼだろぉ!!?

「今の1年生は限度を超えております。先輩たちが1年生のころはちゃんと守っておりました。」

そうだ、そうだ!1年のころはちゃんと守ってたゾ!!

それに、暗黙のルールがあるのにやぶれるわけねーだろ!

「えぇー、ですから、1年生のみなさんもちゃんと守りましょう。」

『先輩たちがよくて、俺らがダメなんて不公平だぁ!!』

あぁ!?なんだとぉ!!?

「たしかに・・・」

納得するんかいッ!

「服装の乱れは、心の乱れです。先輩たちも守りましょう。」

はぁ・・・もう、反抗するのに疲れたよ・・・

『これで、全校集会を終わります。連絡の先生、生徒はいますか?』

「はいはーい。」

・・・手を挙げたのはイクミだった。


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