俺様婚約者~お見合いからの始まり~
秋の日本庭園は空気が澄んでいて心地よい風が頬を撫で心が洗われる様な美しさだ。
母と弥生さんの異様な勢いから解放され、ほうっと息を吐く。
…って、ちょっと待って。
いつまで手を繋いでいるのよ…!
それに気付いた私が手を振り払おうとすると悠斗はそれをさらに強く、グッと握りしめてきた。
「…ちょっと、離してよ…!」
「…窓からお母さん達が見てるぞ。…仲の良い振りをしろ」
何なのよー!何で命令されなきゃならないの!!
だけど…、ニコニコと私達を眺める視線に、私も諦めてそのまま手の力を抜いた。
隣を無表情で歩く男の横顔を見上げる。
…黙ってたらイケてるのに。
しかもすごい二重人格だわ。
会社のトップたるや、そのくらいの感覚が必要なのだろうけれど。
母と弥生さんの異様な勢いから解放され、ほうっと息を吐く。
…って、ちょっと待って。
いつまで手を繋いでいるのよ…!
それに気付いた私が手を振り払おうとすると悠斗はそれをさらに強く、グッと握りしめてきた。
「…ちょっと、離してよ…!」
「…窓からお母さん達が見てるぞ。…仲の良い振りをしろ」
何なのよー!何で命令されなきゃならないの!!
だけど…、ニコニコと私達を眺める視線に、私も諦めてそのまま手の力を抜いた。
隣を無表情で歩く男の横顔を見上げる。
…黙ってたらイケてるのに。
しかもすごい二重人格だわ。
会社のトップたるや、そのくらいの感覚が必要なのだろうけれど。