俺様婚約者~お見合いからの始まり~
彼の強い束縛の言葉が、逆に甘く心に染み渡る。

「そうだろ…?」

彼の顔から笑顔が消え、真っ直ぐに私を見据えながら確認してくる。

拒む事を許さない強い眼差し…。

身体の奥から痺れと震えが走ってくる。

…悠斗が私を求めている。

私はうっとりと呪文をかけられたように彼から目が離せない…。

うわ言のように彼に伝えた。

「…ええ…、そうよ。
悠斗が…本当に、…好きだから…」


< 137 / 314 >

この作品をシェア

pagetop