俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「着てあなたに見せるの?」

「当然だろ。俺以外の誰が評価するんだよ。
致命的に似合わないかも知れないじゃないか。」

………。

この男~…!

よし、こうなったら片っ端から試着して何時間も付き合わせてげんなりさせてやるわ。

「そうね、あなたに判断していただくしかないものね」

私は物分かりのいい振りをして適当に一着を取り出すとフイッティングルームに入った。

しかし、あの男、本当に本気なのかしら。

先ほどから無表情で全然楽しそうにも見えないし。

まあ、私も楽しんでいる訳ではないけれど。

だけど、結婚って、こんなにあっさりと人に言われてするものなのかしら。

一生共に生きていく訳でしょう。

私達、お互いを不幸にするだけだと思うけれど。




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