俺様婚約者~お見合いからの始まり~
思い起こせば一年前…。

「もうっ!!信じられない!どういうつもりよ!!」

彼のアパートで下着姿の彼女と玄関で鉢合わせ。

リビングでおろおろしていた彼の頬を力任せに殴りつけた。

「ゆ、百合子、違うんだよ、何もないってば!」

頬を押さえながら言い訳する彼に終わりを告げる。

「もう、連絡して来ないで!二度と会う気もないから!」

呆然と事の成り行きを部屋の隅で見ていた女の顔は覚えてなかった。

私は勢いよくドアを閉めると雨の降る中、外に飛び出した。

あれ以来、彼とは会っていなかった。

彼とは友人の紹介で出会った。

社会人で大人の要素の多い彼に私は夢中だったな。

あの当時の出来事全てが昨日の事の様に頭に甦る。





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