先生が教えてくれたこと



でも先生は解答用紙を覗き込むような体勢だったから、思った以上に顔が近くて…


あたしの心臓の刻みは一気にペースを上げ、

そして自分で顔が赤くなっているのが分かる。



先生どうしよう…

顔近いよ…


でも先生に瞳を奪われて、目を反らすことができない。


「……」


「……」



お互い見つめ合ったまま、沈黙が続く。



先生にも聞こえてるんじゃないかってくらい激しく脈打つ心臓。


もうダメ…

心臓がもたない…





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