ある日突然...
お見合い

黎の覚悟





朝日を浴びて目を覚ます。

どんな顔で会えばいいのかな・・・うーっ!気が重い・・・

そう思いながらも、支度の手は止まらない。

いつも通りの時間に家を出て、いつも通りの時間に会社に着く。

更衣室に行き、着替える。

自分のデスクに行くと隣には永森さんがもう座っていた。

えーい!覚悟を決めなきゃ!

「お、おはようございます!」

「あっ!おはよう!」

何事もなかったように挨拶された。昨日のことは永森さんには、たいしたことじゃなかったのかも。気にしていた私がおかしいのかな・・・

「午前中にこれまとめておいて。」

「分かりました。」

永森さんに仕事をもらい始める。昨日のことが気になりすぎて、なかなか集中できない。

すると永森さんにも気づかれてしまって、

「昨日のこと説明したい。今日の夜時間ある?」

「今日は何もなかったと思いますが・・・」

「じゃあ、7時に僕が泊まっている部屋にってまずいか・・・じゃあラウンジで」

「分かりました。」

とは言ったものの、何をどう説明するの?訳分かんない・・・

余計に集中できなくなっちゃった・・・





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