先生と私
side 恭哉

不安材料


やっと話す気になってくれた

…そう思った時、

沙穂は俺にゆった。


『今日の授業、やらないと…』

って、どーでもいいことを。



まぁ、沙穂は受験生だから

どーでもよくなんかないけどな…


でも、まずは沙穂の不安を消したい。



だから、とんでもない約束をしちまった。

“俺の家に来ていい”

って、危険な約束を…



いざとなって、沙穂は

なにから話していいか、分からないとかなんとか…


「じゃあ、俺から質問したことに答えて??」

と、いじわるっぽく言った。


< 51 / 90 >

この作品をシェア

pagetop