伝説
理事長室の応接ソファーから

理事長の椅子に座り

「鮎沢さん、仲間さん、中条さん

そして永井さん初めまして

理事長の神澤理桜です」

ぽかーんとしている学生組に

「理桜様、学生の内は秘密だと、
ご自身で決めていたのでは…」

琉羽の言葉に

「えぇ、ですが…
永世高校はもう辞めるつもりです

生徒となり現状を見ましたが…

御祖父様を説得する材料は無い

父様の母校だからと様子を見て、

存続させようと努力しましたが」

鮎沢を見て

「暴走族でも、治安に関わる

一般の人
母様達を守る為に作ったのに

鮎沢真は父様の願いを汚した」

琉羽は黙った

「氷川さん、父様や母様を尊敬し
憧れていたのは嘘なの?

一族から抜けたら主はいらない?

仕事も住む所も私があげたのに

あなたは私を裏切るの?

まぁ、いいわ
一般の生徒で優秀な一部の子は、
他に編入させる…」

鮎沢達を見てから

「だから、貴方達の質問にも答え
てあげる」

できるだけ微笑んだ
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