そらの上
「ら………空…」
少しモザイクから
出てきた人は
暑い日差しのせいで
顔がよくみえない…
「…誰?……」
そっとキスされた。
あの公園の時のキスと
同じ感覚…
「空!!!!!!!!!!」
ぱちッ
ミーンミーン…
私はゆうのひざに
ひざ枕されていた。
ゆうの顔が上にある…
「あ…あたし…」
「ああ!空死ぬ所だったんだぞ!紅葉が助けてくれて…」
ああ…
仕掛け人が助け人に
なってるって事??
「はは…」
もう分かんないよ…
「…もう少し…」
「え?」
「もう少しだけこのままでいていい?」
「笑いいよッ」
もうこんな事
ないかもしれないから…
夏の思い出を
噛み締めながら……