REAL HOPE Ⅳ



分かってる。

レツがそんな事をするのは私のせいだって

私が悪いんだって。



それなのに傷付いている私はバカだ。本当に馬鹿者だ。



レツの方が傷付いているはずなのに……私が傷付くなんて間違ってるのに……、



「……レ…ツ…」


私の声はさっき“待って”と言った声よりも遥かに小さくて震えていて


自分でも驚くぐらい弱々しくて、レツに聞こえないぐらい小さな声で


なのにレツには届いていた。



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