REAL HOPE Ⅳ



私はズルイ、
凄く凄くズルイ。


ハルマがこうやって困るって分かってて聞くんだから……。



「ジュンちゃん…」


「………」


やっぱりこんな事聞かれても困るよね……困るに決まってるよね…。



「明後日まで待ってやって、」


「……え?」


ハルマは助手席からこっちへと振り返って私を見つめる。


「明後日っての卒業式になったらレツも答えを出せると思うから。」


それって……、どういう意味?


答えって……何?



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