REAL HOPE Ⅳ



何だか冷静になってきた…



いや、元から冷静だけど。



私は持っていた氷をもう一度目元にグリッと押しつけると


根っこが付いたみたいに立ち止まっていた足をベリベリとはがして女の横を通りすぎた。



本当聞いて呆れる。あの女に似てる?知らないよそんなの。だって覚えて無いんだもん



イライラする?ほっといてよ。私はあの人じゃないんだから





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