REAL HOPE Ⅳ



こいつらが何なのか…それは聞かなくても何となく分かった気がした。



それは、『闇討ち』その言葉が私の脳に瞬時に浮かんできたから……。



「風神さん、どーも」



奥からずりずりと鉄パイプをひきずってくる音と声。暗闇の陰から浮き上がってきた人影。



「……てめぇ」そう声を出したのはツカサじゃなく、私の前に立っているシュウト。



「そういうことか、」


次に呟いたのがツカサだった。




シュウトの「てめぇ」とツカサの「そういうことか」二人はどうやらコイツらを知っているらしい。



そしてそれは、闇討ちの犯人がこいつらだと今知ったという事を表していた。




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