続 3人は学校の人気者


「はぁ~。俺も結構鳴海に弱いよな」


瑠衣くんがため息を漏らしていうけど、私にはなんのことか全然わからない。


「結構ってかなりじゃない?なぁ、零」


魁くんがそう言って零くんに同意を求める。


「そうだね」

と笑顔の零くん。


うーん…?


どういう意味だろう…。


「そんな弱くねーだろーが」


「いや、見てる限りは弱いとオレは思う」


「僕もかな。弱点のない瑠衣にとって今一番の弱点って鳴海ちゃんじゃないかな?」


零くんの言葉に私は戸惑った。

だって、瑠衣くんの弱点が私なんてびっくりだよ!


「そうだよなぁ、だってさ、例えば他の男がなるちゃんに手出したら」

「殺す」


「これだし」


こここ、殺すって!!

そんな物騒な…!!



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