続 3人は学校の人気者
自習って言っても課題はある。
なのにみんなは課題を無視して喋ってばかりいる。
私は課題のプリントを見て、溜め息をついた。
この時間は数学。
つまり、数字が所狭しと並んでいるわけで…。
しかも、私の嫌いな問題ときてしまった…。
ダメ、無理…。
できそうにないよー…。
プリントと睨めっこしていたら横からガタンッと音がして誰かが座った。
「プリントと睨み合ってもわかるわけねーだろーが」
そう言ったのは間違いなく瑠衣くんで、横に座ってるのもやっぱり瑠衣くん。
「る…瑠衣くん!?」
「なんだよ?」
ペン回しをしながら答える瑠衣くんにあたしはポカンと口を開ける。
「ふっ…。アホ面」
そんなことを言って鼻で笑う瑠衣くん。
ちょっと酷いと思う。
アホ面じゃないよ…。