続 3人は学校の人気者


教室を出てろう下を歩く私たち。


さっきの子泣きそうな顔してた…。


好きな人にあんなこと言われたら誰だって悲しいよね。私だったらきっと泣いちゃう。


「鳴海ちゃん?」


前から零くんの声がしてパッと顔を上げる。


「どうかした?ずっと下向いてるけど」

「ううん、なんでもないの…。ただ、その…」


どうしようもなくて、私はまた俯いてしまう。


「なるちゃん、気にしても仕方ないんじゃない?まだあの3人のこと気にしてるでしょ?」


魁くんに痛いとこ突かれて私は余計顔を上げれなくなった。


「気にすることないよ。それでも気になるなら瑠衣と一緒に幸せになりなよ!そしたらあの子たちも諦めると思うからさ」


幸せに…。

そっか、そうだよね!


「うんっ」


私、瑠衣くんと幸せになりたい!



< 25 / 67 >

この作品をシェア

pagetop