続 3人は学校の人気者


うちの学校は体育祭の練習が二週間前ぐらいには始めるんだ。

なんでかって言うと、体育祭はみんなが楽しみにしてることだし、優勝を狙ってるクラスも多いから。


だけど、あたしは何度練習しても足は速くならない。


「鳴海」


名前を呼ばれて振り返ると、そこには瑠衣くんがいた。


「瑠衣くん…」


「お前朝から何やってんの?」

私の今の格好は体操服の姿。



「あの、練習を…」

「あぁ、100メートルのか」

「うん…」

「お前足遅いもんな」


うぅ…。返す言葉もないよ。


「そういえば、100メートルもしビリになったら恥ずかしい罰ゲームがあるらしいぞ、100メートルだけ」


な、なんで100メートルだけ!?


「それが嫌ならしっかり練習しろって委員長が言ってたぞ」


委員長って女の子だったよね…。


何かおかしくないかな?

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