別れ道までの距離

朝、玲と同じ布団で寝てた俺は玲を起こさないように静かに部屋を出た。


実を言うと、俺はいつもあまり眠れていない。

隣に玲がいるだけで、

玲の匂いが、

玲の感触が、

男の俺をくすぐるんだ。


今日から普通は通常授業なんだけど、

俺の学校はなんか変なとこ甘くて、

今週いっぱいは昼で帰ってくる。


「蓮?」


玲の部屋をでると、母さんとあった。

朝に2階にいるなんて珍しいな。

そんなことを冷静に考えながら、

実は親に玲の部屋から出てくるとこを見られるのはまずい。


「母さん、おはよう。」


不思議に思っている母親を横目に、

俺は普段通りにしてみる。


そんな俺の様子をなにも気にしていないかの様に、


「蓮は玲の部屋にいたのね。

蓮の部屋に今行ってきたのにいないからさがしていたの。」


と、俺の頭を撫でながら言った。


俺の親は結構過保護だ。笑←




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