隣の人形
「失敗をする可能性があるですって?」
「ええ、ですから。記憶がなくなるかもしれませんし、止めた方が…」
「だけど、うちの子はエリートにならなきゃいけないんですの」
「ですから…」
ママ、
私、
ママは私に何になって欲しいのかな。
ママの人形、それは、
大切なわけじゃないんだ。
自慢できる人形が欲しいんだ。
「感情を消す機械ならあるよ」
感情操作の機械を作った少年がママに話す。
やっぱり三基君にちょっと似てる。雰囲気とか、
遠い親戚だったりするかな。