あなたは先生。あたしは生徒。
大和の決意
【大和】



俺は教師を辞める。



歩夢と話して全て終わらせてから花を迎えに行くんだ。



花は加藤と付き合ってるらしい。



でもそんな事はどうでもいいんだ。



俺は花が好きだ。



花が誰と付き合っていようと、もう1度振り向かせる自信はある。



俺はまず歩夢と話すことにした。



歩夢を春輝の店に呼び出した。



あの部屋で話すより、花と出会ったこの場所でケリをつけたい。



「春輝、わりぃな。」

「別に~。今から修羅場だろ??」

「ワクワクしてんじゃねぇよ…」

「貸し切りにしといたから派手にやっていいぞ!!」



ふざけた春輝に少し緊張の糸を解いてもらった。



「大和、お待たせ!!春輝君久しぶり!!」

「歩夢、そこ座れよ…」



歩夢は俺の目の前に座る。



俺は歩夢を見る。



歩夢も俺を見る。



「別れてくれ。」

「話はそれだけ?無理ね。」

「俺は教師を辞める。」

「えっ?」

「教師なんかより花の方が大事なんだ。」

「じゃあ写真ばらまいてもいいのね?」



俺の決意だ。



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