あなたは先生。あたしは生徒。
大和の看病
【大和】



「じゃあ欠席は柏木と浜口だな~。」



花が学校を休んだ。



明日からゴールデンウィークなのに風邪を引いたらしい…。



俺は休み時間に電話をかけることにした。



「はい…」

「花?寝てたのか?」

「あぁ大和か…。寝てた。」

「ばぁちゃんに電話したらどうだ?」

「したよ。田崎さんと老人会の旅行…。」

「そうか…。熱は?」

「寝る前に計ったら38度4分だったかな…」

「俺、学校終わったら行くからちゃんと寝とけよ!?」

「わかった…。おやすみ…」



電話での花は相当辛そうだった。



その日の授業を終わらせて俺はさっさと花の家に向かう。



途中、コンビニでアイスとプリンと飲み物と、とにかく花の好きな物を買った。



インターホンを鳴らしてもなかなか出てこない。



鍵はかかってる…。



もう1回鳴らしてみた。



「花っ!!」



玄関を開けたと同時に倒れ込んできた花。



俺は花を抱き上げてベッドに寝かせた。


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