あなたは先生。あたしは生徒。
「だったらお前が行かせてやれば?」

「はい?」

「花ちゃんが大学に行きたくなった時にはお前が行かせてやればいいだろ?」

「そっか…。」

「大和、お前ってそんなに悩むような奴だっけ?いつもは思い立ったら即行動だろ?」

「春輝…。俺、花にプロポーズするわ!!俺が花の進路になる!!」

「それでこそ大和だろ。」



そして今日も朝まで飲み明かす。



「大和、おはよ!!」

「花!?何で!?」

「覚えてないの!?明け方に電話で起こされて家に来たの。」

「俺、服は!?」

「自分で脱いだじゃん。」

「全然覚えてねぇ…。まさか!!俺、変なこと言ってねぇよな!?」

「ひたすら『俺は決めたんだ!!』って言いまくってたけど、何を決めたの?」

「ん?それは…。覚えてねぇな。」



俺はバカだな…。



酔った勢いでプロポーズしなくてよかった…



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