あなたは先生。あたしは生徒。
それから俺は仕事を片づけて家に帰った。



一人の部屋は静かすぎて寂しい。



俺はスウェットに着替えて花に電話をかけた。



「はい!!」

「ただいま。」

「今帰ってきたの?お疲れさま!!」

「今日も疲れた~。でも花の声聞いてると癒される~!!」



俺たちは電話では、お互い『寂しい』『会いたい』その言葉は言わないようにしてる。



2人で決めたわけじゃない。



暗黙のルールみたいなもんになってる。


俺たちはお互いの今日の出来事を話して電話を切った。



電話が終わると寂しさがこみ上げてくる。



俺はそれを誤魔化すかのようにビールを飲む。



適当に風呂に入り、花とメールをしながら寝る。



これが最近の日課だ。



一人で寝るベッドはやはり冷たい。



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