泣き顔にサヨナラのキス
   

そして、目覚めた朝


腕枕をされていたあたしは、孝太を起こさないようにそっと、ベッドから降りた。


コーヒーを淹れて、孝太が起きてくるのを待つ。


こんな穏やかな朝が、ずっと続けばいいな。


「んー、カナ?」


ベッドの中から、あたしを呼ぶ孝太の声が聞こえてきた。




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