泣き顔にサヨナラのキス
     

それから、しばらく日本酒をチビチビ呑みながら、涼子さんを交えて取り留めのない話をした。


楽しい時間が過ぎるのは、あっという間で、すでに閉店時間になっていた。


会計を済ませてお店の外に出ると、程好く酔って熱を持った身体に冷たい風が吹いて。


あたしは、孝太に逢いたくて堪らなくなった。



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