泣き顔にサヨナラのキス
 
 
これ以上、言ってはダメ。


頭ではそう想うのに、一度昂った感情は容易に抑えられなかった。


「昨夜だって、何?」


孝太は静かにあたしを見詰め返す。


「あたし、見たの。孝太の部屋に二人で入る所を」


「えっ?」孝太が驚きの声を上げた。


< 241 / 614 >

この作品をシェア

pagetop