泣き顔にサヨナラのキス
だけど、しばらく待っても原口係長は戻らなかった。
気になって様子を見に行くと、原口係長はぐったりとベットに横になっていて。
「原口係長?」
そっと、声を掛けると「んー」と小さく声を上げる。でも、やっぱり声に力が感じられなかった。
近付いて額に手をあててみると……
えっ!!
「熱があるじゃないですか」
「……頭が痛い」
ゆっくりと見開いた原口係長の瞳は、熱があるせいか潤んでいて色っぽい。
思わずドキッとして、慌てて目を逸らした。