泣き顔にサヨナラのキス

 
孝太にとって、あたしは初めての彼女。


過去のトラウマが原因で今まで彼女が居なかった孝太。


そんな孝太の事を、あっちの方だと思っていたのは、あたしの勘違いだったけど。



「だから、何ため息ついてるのよ?」


「えっ?あっ。ごめん」


……そうだった。


今日は同僚のみどりの家に、赤ちゃんを見に遊びに来ていたのだった。



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