泣き顔にサヨナラのキス

     
「何か都合が悪いのか?」

少し不機嫌そうに、睨まれてしまった。


「いえ、そんな……」


「取りあえず、課長に報告しろよ。
凄く、心配してたからさ」


「あ、はい」


あたしは早速、課長に電話を入れた。



内容を報告すると、電話口から伊藤課長の丸顔が見えるようだった。


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