向日葵の逝く先
そもそも、わたしは探し物をしていたのだ。
この夜の公園で。
きっかけはくだらない。
ゲームでテレビを独占する弟と喧嘩になったんだ。
「ちょっと、孝(こう)。いつまでゲームやってんの?」
「まだ」
「わたし、見たいテレビあるんだけど」
「うるせーバーカ」
「なに?」
「花(はな)は馬鹿みたいにガラスでも磨いてろよ」
こんのクソガキ…!
わたしは問答無用でテレビのチャンネルを変えてやった。