向日葵の逝く先
それはラムネの瓶に入っていた
ちっぽけなビー玉で。
他人から見たらなんの価値もない。
でもでも、
ガラス小物を集めるのが好きなわたしにはすごく大事なものなんだ!
「考の馬鹿ー!!」
わたしは弟の頭をグーで思い切り殴り、
殴り返される前に家を出た。
そして公園でビー玉を探す。
見つけなきゃ。
わたしの可愛いビー玉ちゃん。
どこいっちゃったんだよー。
それから少しして。
わたしはビー玉ではなく同級生を見つけたのだ。